2021年を振り返って
急に寒くなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。九州壇氏はなんとか風邪をひかずに過ごせています。
久しぶりのブログ更新となってしまいましたが、今回は2021年の創作活動について振り返ってみたいと思います。
(昨年の振り返りはこちらから)
まずは、今年の初めにたてた3つの目標を達成できたのかをみてみます。
1 新作の制作を進める
こちらはボチボチ達成できたと思います。ストーリーの全体像はぼんやりと決まっていて、舞台にしようと考えている場所へひとり取材にも行きました。自分の中では「僕らのノベルゲーム」と「乙女心と夏の空」のそれぞれの良さを持ったシナリオにすることが目標です。リアリティを大切にしつつも、ひとの強さと温かさを描けたらな、と。完成までにはまだまだ時間はかかりそうですが、来年以降もボチボチ頑張りたいと思います。
2 沢山の作品に触れる
これは達成できませんでした。2021年3月まではまずまず取り組めていたのですが、4月以降が全然ダメでしたね……。4月に入ってからは、夜中であろうと休みの日であろうと365日職場から電話が来るような生活になってしまったため、ゆっくりと物語を味わう余裕がありませんでした。「年末年始に集中的に読もう!」とも思っていましたが、本日も何度か電話相談が来ているような状況で、結局読めずに終わりそうです。本当はTGF2021参加作品をもっと沢山読みたかったんですけどね。自分ではどうしようもない事柄も多くて、今年はどうしても難しかったです。
3 「長距離走ができるペース」を意識して過ごす
これも、自分だけではどうしようもないところがあって難しかったです。ぶっちゃけ、今の仕事環境にいる限りは無理だと思いますね……。
さて、これだけだと少し味気ないので、他にも思うところをつらつらと書いてみることにします。
繰り返しになりますが、今年は4月から職場が変わって生活が一変しました。今後の生き方について色々と考えさせられましたが、特に思い知らされたのは、「自分は日々の経験を咀嚼する時間を定期的に持たなければならないのだ」ということです。仕事や家庭から離れ、今自分に起こっていることを振り返る時間を持つ。そうしないと、視野狭窄に陥ってどんどん思考が鈍っていくみたいです。九州壇氏としての活動も、そうした時間がなければ全然できなくなってしまうのだと実感しました。
なお、今の仕事をして良かったことも少しはあります。特に、人生の経験値みたいなものは昨年よりは少し増えたように思います(笑) 双方自分が正しいと思っている2人の話を聞き、彼らの仲裁に入るという経験は何度したか分かりませんし。ギスギスした人間関係の中にいつづけると、自分の心にどんな変化が起こるのかも少し学べました。
こうした濃い経験は、自分の作家性を育んでくれているとも思います。
少し脱線してしまいますが、僕は「物語のテーマは問いとして描きたい」と考えながらずっと物語を作っています。
(例えば「僕らのノベルゲーム」で言いますと、「創作は素晴らしいものだ」と最初から提示するのではなく、「創作は本当に素晴らしいものなのだろうか」と問う形にしました)。
この「問い」にリアリティを持たせていくことが僕の課題なんですが、その上で「切実な問いに直面する場所に身を置く」ことは結構役に立ってくれたりするんですよね。今の状況はまさにそれで、こうした経験を自分の中にストックしていけることが社会人制作者の強みの1つだとも思っています。
ただ、こうした「貴重な経験」もそろそろお腹いっぱいになってきました(笑) このストレスフルな生活をしばらく続けろと言われたら、おそらく僕は本格的に体調を崩すだろうと思います。
そういう意味でも、2021年最大のファインプレイは、職場のボスと交渉して来年度いっぱいでの退職を決められたことだと思います。ボスからは「辞めた後、困ったことにならないと良いですけどね?」と脅しみたいなことも言われましたが……。自分と家族の人生を守るためには必要なことだったと考え、あまり気にしないことにしています。
こうした状況ですので、2022年の目標は「何事もなく無事に過ごすこと」にしたいと思います(笑)
この生活をなんとか乗り切り、2023年が「飛躍の年」になるよう準備をしていきたいと思います。
だいたいこんなところでしょうか。
では、今年最後のご挨拶をさせて頂きます。
皆様、2021年も大変お世話になり、ありがとうございました。
来年も九州壇氏は変わらず「細く長く」をモットーに活動していこうと思いますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
どうぞ良いお年をお迎え下さい。
久しぶりのブログ更新となってしまいましたが、今回は2021年の創作活動について振り返ってみたいと思います。
(昨年の振り返りはこちらから)
まずは、今年の初めにたてた3つの目標を達成できたのかをみてみます。
1 新作の制作を進める
こちらはボチボチ達成できたと思います。ストーリーの全体像はぼんやりと決まっていて、舞台にしようと考えている場所へひとり取材にも行きました。自分の中では「僕らのノベルゲーム」と「乙女心と夏の空」のそれぞれの良さを持ったシナリオにすることが目標です。リアリティを大切にしつつも、ひとの強さと温かさを描けたらな、と。完成までにはまだまだ時間はかかりそうですが、来年以降もボチボチ頑張りたいと思います。
2 沢山の作品に触れる
これは達成できませんでした。2021年3月まではまずまず取り組めていたのですが、4月以降が全然ダメでしたね……。4月に入ってからは、夜中であろうと休みの日であろうと365日職場から電話が来るような生活になってしまったため、ゆっくりと物語を味わう余裕がありませんでした。「年末年始に集中的に読もう!」とも思っていましたが、本日も何度か電話相談が来ているような状況で、結局読めずに終わりそうです。本当はTGF2021参加作品をもっと沢山読みたかったんですけどね。自分ではどうしようもない事柄も多くて、今年はどうしても難しかったです。
3 「長距離走ができるペース」を意識して過ごす
これも、自分だけではどうしようもないところがあって難しかったです。ぶっちゃけ、今の仕事環境にいる限りは無理だと思いますね……。
さて、これだけだと少し味気ないので、他にも思うところをつらつらと書いてみることにします。
繰り返しになりますが、今年は4月から職場が変わって生活が一変しました。今後の生き方について色々と考えさせられましたが、特に思い知らされたのは、「自分は日々の経験を咀嚼する時間を定期的に持たなければならないのだ」ということです。仕事や家庭から離れ、今自分に起こっていることを振り返る時間を持つ。そうしないと、視野狭窄に陥ってどんどん思考が鈍っていくみたいです。九州壇氏としての活動も、そうした時間がなければ全然できなくなってしまうのだと実感しました。
なお、今の仕事をして良かったことも少しはあります。特に、人生の経験値みたいなものは昨年よりは少し増えたように思います(笑) 双方自分が正しいと思っている2人の話を聞き、彼らの仲裁に入るという経験は何度したか分かりませんし。ギスギスした人間関係の中にいつづけると、自分の心にどんな変化が起こるのかも少し学べました。
こうした濃い経験は、自分の作家性を育んでくれているとも思います。
少し脱線してしまいますが、僕は「物語のテーマは問いとして描きたい」と考えながらずっと物語を作っています。
(例えば「僕らのノベルゲーム」で言いますと、「創作は素晴らしいものだ」と最初から提示するのではなく、「創作は本当に素晴らしいものなのだろうか」と問う形にしました)。
この「問い」にリアリティを持たせていくことが僕の課題なんですが、その上で「切実な問いに直面する場所に身を置く」ことは結構役に立ってくれたりするんですよね。今の状況はまさにそれで、こうした経験を自分の中にストックしていけることが社会人制作者の強みの1つだとも思っています。
ただ、こうした「貴重な経験」もそろそろお腹いっぱいになってきました(笑) このストレスフルな生活をしばらく続けろと言われたら、おそらく僕は本格的に体調を崩すだろうと思います。
そういう意味でも、2021年最大のファインプレイは、職場のボスと交渉して来年度いっぱいでの退職を決められたことだと思います。ボスからは「辞めた後、困ったことにならないと良いですけどね?」と脅しみたいなことも言われましたが……。自分と家族の人生を守るためには必要なことだったと考え、あまり気にしないことにしています。
こうした状況ですので、2022年の目標は「何事もなく無事に過ごすこと」にしたいと思います(笑)
この生活をなんとか乗り切り、2023年が「飛躍の年」になるよう準備をしていきたいと思います。
だいたいこんなところでしょうか。
では、今年最後のご挨拶をさせて頂きます。
皆様、2021年も大変お世話になり、ありがとうございました。
来年も九州壇氏は変わらず「細く長く」をモットーに活動していこうと思いますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
どうぞ良いお年をお迎え下さい。
この記事へのコメント
ナイス、ファインプレー!ボスの言葉には私が全力パンチを食らわせておきます。九州壇氏さんなら絶対大丈夫です!今年が厳しかった分、来年は穏やかな日々を過ごせますよう祈っております。来年も細く長く楽しんでいきましょう。
前回の職場の環境はとても良かったんですけどねえ(笑) 今の職場に長居するのは僕には難しそうです。なんとか無事に終えることを目標にやっていきたいと思います(笑)
春風さんのほうはお元気でしょうか? いつもこうしてコメント頂けて大変励まされます。本当にありがとうございます。来年もよろしくお願いいたします。