(ネタバレ注意)「脱兎リベンジ」を読了しました。
ライトノベル「脱兎リベンジ」を読了しましたので感想を述べていきたいと思います。
この本は、「ショート100」でも仲良くさせて頂いた、義弓くーさんからお勧め頂いたものです。くーさん曰く、「この本は、青春ものとして『僕らのノベルゲーム』と通ずる部分もあると感じた」とのことで、期待してながら読み進めていきました。感情が大きく揺さぶられる熱いお話でした。以下、ネタバレ注意です。
本作品は、主人公である兎田君が周囲を見返そうと奮闘する物語です。
個人的に、この主人公にはすごく感情移入してしまいました(笑) 僕自身、学生時代ではかなり肩身の狭い思いをしていたし、今もどちらかと言うと「目立って叩かれるくらいなら、大人しくしておこう」というタイプの人間です。ですので、彼が恐怖と闘いながらも立ち向かう姿はただただ応援したくなりました。やっぱり、一生懸命頑張る人に報われてほしいと思っちゃうんですよね。七元リュウ先生も、どうか報われますように……(余談ですが、この部分の伏線回収は見事でしたよね。金シュロとのあのやりとりが伏線だとは全然分かりませんでした)。
読んでいる最中はこれでもかというくらいに感情を揺さぶれましたが、これも本作品の大きな魅力だと思います。歯がゆい思いになるシーンと、爽快な気分になれるシーン。これらが波状攻撃のように押し寄せてきて、どんどん物語に飲み込まれていきました。志鷹はこれ以上なく憎たらしい存在として描かれていますが、これは本作品において成功していたと思います。「こんな奴に負けてしまうなんて……!」というところからの大逆転のラストは、実に清々しい気分になれました(笑) 本作品は構成が見事で、この点は個人的にも勉強になりました。
また、「リベンジ」というテーマをもとに物語がうまくまとまっていた点も素晴らしかったです。兎毛成や乃々香、お菊、金シュロとの交流を通して、兎田は自分の本当の思いに気が付いていきます。彼らがいなければ、兎田の成長はなかったはずです。このあたりの展開は自分の身に置き換えて読んでしまう人も多いのでは、と思いました。自分を貫いて生きている兎毛成は格好良いと思うし、個人的にも励まされる思いでした。なお、主要メンバーは全員好きですが、1番好きなのはお菊です(笑) 彼の後半での見せ場は、痺れました……!
総じて、スカッとできる良いお話でした。疲れた時にでも、また読み返したくなりそうです。
この本は、「ショート100」でも仲良くさせて頂いた、義弓くーさんからお勧め頂いたものです。くーさん曰く、「この本は、青春ものとして『僕らのノベルゲーム』と通ずる部分もあると感じた」とのことで、期待してながら読み進めていきました。感情が大きく揺さぶられる熱いお話でした。以下、ネタバレ注意です。
本作品は、主人公である兎田君が周囲を見返そうと奮闘する物語です。
個人的に、この主人公にはすごく感情移入してしまいました(笑) 僕自身、学生時代ではかなり肩身の狭い思いをしていたし、今もどちらかと言うと「目立って叩かれるくらいなら、大人しくしておこう」というタイプの人間です。ですので、彼が恐怖と闘いながらも立ち向かう姿はただただ応援したくなりました。やっぱり、一生懸命頑張る人に報われてほしいと思っちゃうんですよね。七元リュウ先生も、どうか報われますように……(余談ですが、この部分の伏線回収は見事でしたよね。金シュロとのあのやりとりが伏線だとは全然分かりませんでした)。
読んでいる最中はこれでもかというくらいに感情を揺さぶれましたが、これも本作品の大きな魅力だと思います。歯がゆい思いになるシーンと、爽快な気分になれるシーン。これらが波状攻撃のように押し寄せてきて、どんどん物語に飲み込まれていきました。志鷹はこれ以上なく憎たらしい存在として描かれていますが、これは本作品において成功していたと思います。「こんな奴に負けてしまうなんて……!」というところからの大逆転のラストは、実に清々しい気分になれました(笑) 本作品は構成が見事で、この点は個人的にも勉強になりました。
また、「リベンジ」というテーマをもとに物語がうまくまとまっていた点も素晴らしかったです。兎毛成や乃々香、お菊、金シュロとの交流を通して、兎田は自分の本当の思いに気が付いていきます。彼らがいなければ、兎田の成長はなかったはずです。このあたりの展開は自分の身に置き換えて読んでしまう人も多いのでは、と思いました。自分を貫いて生きている兎毛成は格好良いと思うし、個人的にも励まされる思いでした。なお、主要メンバーは全員好きですが、1番好きなのはお菊です(笑) 彼の後半での見せ場は、痺れました……!
総じて、スカッとできる良いお話でした。疲れた時にでも、また読み返したくなりそうです。
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