(ネタバレ注意)「ななしのおろち 夏」をプレイしました。
今回は、「BLUE AZALEA」の義弓くーさんによるノベルゲーム「ななしのおろち 夏」をプレイさせていただきました。以下、ネタバレ注意。
義弓くーさんの「ななしのおろち 春」の続編ですね。今回も2つの物語が収録されていますが、僕はこちらの方が好きです。特に「百化編」のストーリーが良かったと思います。
「百化編」
陽鞠と「彼女」を中心に繰り広げられる物語。最初から緊迫感がある展開で、一気に引き込まれました。一方で、きちんと物語の「緩急」もついていたので、疲れることなくシナリオを読めました。
「彼女」の存在が物語のキーですが、その正体がわかった時は驚きましたね。正直、全然気が付きませんでした。
そんな彼女は、友達を救うため、友達と別れるという選択をします。彼女はどんな心境だったのだろうか。想像すると切なくなりますね……。
ラストは十三階段が陽鞠達の記憶を消し、陽鞠と倫が挨拶をするところで終わります。明るくて、しかしどこか切なさを残す終わり方は「夏」にぴったりだと思いました。
ただ個人的には、十三階段は本当に記憶を消さなければならなかったのかな、と思います。確かにつらいこともたくさんあったので、十三階段の思いも分かるのですが。他の誰でもない「彼女」がいた記憶を奪ってしまうのは、かわいそうなことだとも思いました。きっと、十三階段も悩んだんでしょうね……。この判断は賛否両論だろうと思います。
と、読後も色々と考えさせてくれるお話でした。先述しましたが、今のところ僕は「ななしのおろち」の中では1番好きですね。
「水際編」
陽鞠、および翠が活躍する物語。こちらは、義弓くーさんらしさが出ていました。今回も強敵が出現するのですが、皆で力を合わせて打ち破ります。実に「ななしのおろち」らしい展開で、爽快でした。
登場人物はみんな仲間思いで良い子ばかりです。そして、皆どこかおバカなところも持っています(褒め言葉)。今回加わった翠も、なかなかの破壊力でしたね。特に、「エロガッパ」モードはぶっ飛んでいました。十三階段が今後どうなってしまうのか。実に楽しみです(無責任)。
さて、ここからは同じ制作者としての感想を。
「ななしのおろち 春」でも感じたのですが、この作者さんは本当に仕事が丁寧で、頭が下がります。作品の端々に、作者の配慮が行き届いているのを感じます。ダウンロードされた方は、同封されている説明書もぜひ一読してみてください。僕にはこんなものを作れません(笑)
ビジュアルや効果音も駆使した演出のうまさも、さすがでした。特に序盤、陽鞠が夢を見るあたりの演出はかなり怖くて、思わず部屋のドアが開いていないか振り返ってしまったほどでした(笑)
だいたいこんなところでしょうか。
個人的には前作よりもさらに良かったと感じましたし、「百化編」は特にお勧めです。未読の方がいらっしゃいましたら、ぜひプレイされてみてください。
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義弓くーさんの「ななしのおろち 春」の続編ですね。今回も2つの物語が収録されていますが、僕はこちらの方が好きです。特に「百化編」のストーリーが良かったと思います。
「百化編」
陽鞠と「彼女」を中心に繰り広げられる物語。最初から緊迫感がある展開で、一気に引き込まれました。一方で、きちんと物語の「緩急」もついていたので、疲れることなくシナリオを読めました。
「彼女」の存在が物語のキーですが、その正体がわかった時は驚きましたね。正直、全然気が付きませんでした。
そんな彼女は、友達を救うため、友達と別れるという選択をします。彼女はどんな心境だったのだろうか。想像すると切なくなりますね……。
ラストは十三階段が陽鞠達の記憶を消し、陽鞠と倫が挨拶をするところで終わります。明るくて、しかしどこか切なさを残す終わり方は「夏」にぴったりだと思いました。
ただ個人的には、十三階段は本当に記憶を消さなければならなかったのかな、と思います。確かにつらいこともたくさんあったので、十三階段の思いも分かるのですが。他の誰でもない「彼女」がいた記憶を奪ってしまうのは、かわいそうなことだとも思いました。きっと、十三階段も悩んだんでしょうね……。この判断は賛否両論だろうと思います。
と、読後も色々と考えさせてくれるお話でした。先述しましたが、今のところ僕は「ななしのおろち」の中では1番好きですね。
「水際編」
陽鞠、および翠が活躍する物語。こちらは、義弓くーさんらしさが出ていました。今回も強敵が出現するのですが、皆で力を合わせて打ち破ります。実に「ななしのおろち」らしい展開で、爽快でした。
登場人物はみんな仲間思いで良い子ばかりです。そして、皆どこかおバカなところも持っています(褒め言葉)。今回加わった翠も、なかなかの破壊力でしたね。特に、「エロガッパ」モードはぶっ飛んでいました。十三階段が今後どうなってしまうのか。実に楽しみです(無責任)。
さて、ここからは同じ制作者としての感想を。
「ななしのおろち 春」でも感じたのですが、この作者さんは本当に仕事が丁寧で、頭が下がります。作品の端々に、作者の配慮が行き届いているのを感じます。ダウンロードされた方は、同封されている説明書もぜひ一読してみてください。僕にはこんなものを作れません(笑)
ビジュアルや効果音も駆使した演出のうまさも、さすがでした。特に序盤、陽鞠が夢を見るあたりの演出はかなり怖くて、思わず部屋のドアが開いていないか振り返ってしまったほどでした(笑)
だいたいこんなところでしょうか。
個人的には前作よりもさらに良かったと感じましたし、「百化編」は特にお勧めです。未読の方がいらっしゃいましたら、ぜひプレイされてみてください。
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