(ネタバレ注意)「死神女の綺想曲」を読みました。
今日もエイトストーリーズの感想を書きます。本日は、7つ目の作品「死神女の綺想曲」についてですね。これも、非常に個性的な物語ですね。「出鼻をくじく」という点ではトップクラスの実力を持った作品だったと思います(「北○芝居」もなかなかのものでしたがw)。以下、ネタバレ注意です。
まずは、読者としての感想から。
ゆかりがほとんど別人になっていて驚きましたw(というよりも、実は……)。 「~なんよ」という語尾は特に特徴的でしたねw 史(もしくは鏡)でなくても、「年上なんじゃ……」といいたくなります。まあ、僕がそんなことを言ってしまえば、きっと彼女は有無を言わさずに首を(以下略。
展開についても少し。序盤でいきなり衝撃的な出来事が起こり、「いったいどんなオチで終わるのだ」と不安に思っていました。しかし、ラストはびっくりするくらい綺麗に終わりましたね。特にクライマックスでのどんでん返しがよくできていたと感じます。このお話は、「今後、響と結ばれるかもしれない」と感じさせる点でも、個人的に好みです。ただ、やや暴力的な表現があり少し人を選ぶかもかもしれません。それについては注意が必要ですね。
では、次に作者として感想を。
やや力技もあるかもしれませんが、展開の意外性、力強さ、面白さは目を見張るものがあります。かなり意外な展開をするのにラストは共通ルートにきちんと帰ってきます。共通ルートからこのシナリオを作り出した手腕は素晴らしいと思いますね。また、緊迫するシーンの書き方もうまいことも書かねばならないでしょう。特に、「史VS史」は最大の山場としてふさわしいシーンです。僕も同じように戦うシーンを描こうとしたことがありますが、どうにも緊迫感にかけるんですよね。どうしてこの作品のようにいかないのかな……。単純に、作者の経験値が違うのかもしれませんね。というのも、九州壇氏は喧嘩があまり強くありませんのでw いずれにせよ、もう一度読んでみて研究してみようと思います。
最後に、作者さん当てについてです。
実は、今回はそれほど自信はないのですが。「女性の主人公が、自らの仕事をこなそうと奮闘する物語」であることを考えると、まずは藍恋さんが疑われると思います。「強く、しかし女性らしさを持った女性」として描かれているところも、藍恋さんっぽいですよね。ただ、これまでの藍恋さんに比べると、文体が「固い」とはそれほど感じません。これは、史が主人公として選ばれたため、文体がそれほど変わらないように意識されたためかもしれません。また、ゆっくりと見直してみると、「刹那」とか「摺り抜ける」など、やや漢字は多めですので、藍恋さんで矛盾ないのではないかなと思います。あとは、格闘のシーン、流血のシーンが臨場感をもって描かれていたことも藍恋さんらしいと感じます。「娘子隊皓旗」に通じるところがありますよね。
他に疑う作者さんとしては、栗桐文輝さんでしょうか。女性の心理描写の上手さを描くのが得意という点では、共通しているところがあります。しかし、漢字が多い点含め、文体が違うという気がします。また、栗桐文輝さんが書きたい物語かというと少し違う気がしますね。他には、生々しく避けたいものもしっかり描く点を考えれば、ケイトーさんも候補にあがるかもしれません。しかし、心理描写に重点を置くというケイトーさんのスタイルには一致しないように感じますので、違うだろうなと思っています。消去法から、やはり藍恋さんが疑わしいように思いますね。
さて、エイトストーリーズも残るはひとつ。それを書き終えた後で「最終予想」を出そうと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
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まずは、読者としての感想から。
ゆかりがほとんど別人になっていて驚きましたw(というよりも、実は……)。 「~なんよ」という語尾は特に特徴的でしたねw 史(もしくは鏡)でなくても、「年上なんじゃ……」といいたくなります。まあ、僕がそんなことを言ってしまえば、きっと彼女は有無を言わさずに首を(以下略。
展開についても少し。序盤でいきなり衝撃的な出来事が起こり、「いったいどんなオチで終わるのだ」と不安に思っていました。しかし、ラストはびっくりするくらい綺麗に終わりましたね。特にクライマックスでのどんでん返しがよくできていたと感じます。このお話は、「今後、響と結ばれるかもしれない」と感じさせる点でも、個人的に好みです。ただ、やや暴力的な表現があり少し人を選ぶかもかもしれません。それについては注意が必要ですね。
では、次に作者として感想を。
やや力技もあるかもしれませんが、展開の意外性、力強さ、面白さは目を見張るものがあります。かなり意外な展開をするのにラストは共通ルートにきちんと帰ってきます。共通ルートからこのシナリオを作り出した手腕は素晴らしいと思いますね。また、緊迫するシーンの書き方もうまいことも書かねばならないでしょう。特に、「史VS史」は最大の山場としてふさわしいシーンです。僕も同じように戦うシーンを描こうとしたことがありますが、どうにも緊迫感にかけるんですよね。どうしてこの作品のようにいかないのかな……。単純に、作者の経験値が違うのかもしれませんね。というのも、九州壇氏は喧嘩があまり強くありませんのでw いずれにせよ、もう一度読んでみて研究してみようと思います。
最後に、作者さん当てについてです。
実は、今回はそれほど自信はないのですが。「女性の主人公が、自らの仕事をこなそうと奮闘する物語」であることを考えると、まずは藍恋さんが疑われると思います。「強く、しかし女性らしさを持った女性」として描かれているところも、藍恋さんっぽいですよね。ただ、これまでの藍恋さんに比べると、文体が「固い」とはそれほど感じません。これは、史が主人公として選ばれたため、文体がそれほど変わらないように意識されたためかもしれません。また、ゆっくりと見直してみると、「刹那」とか「摺り抜ける」など、やや漢字は多めですので、藍恋さんで矛盾ないのではないかなと思います。あとは、格闘のシーン、流血のシーンが臨場感をもって描かれていたことも藍恋さんらしいと感じます。「娘子隊皓旗」に通じるところがありますよね。
他に疑う作者さんとしては、栗桐文輝さんでしょうか。女性の心理描写の上手さを描くのが得意という点では、共通しているところがあります。しかし、漢字が多い点含め、文体が違うという気がします。また、栗桐文輝さんが書きたい物語かというと少し違う気がしますね。他には、生々しく避けたいものもしっかり描く点を考えれば、ケイトーさんも候補にあがるかもしれません。しかし、心理描写に重点を置くというケイトーさんのスタイルには一致しないように感じますので、違うだろうなと思っています。消去法から、やはり藍恋さんが疑わしいように思いますね。
さて、エイトストーリーズも残るはひとつ。それを書き終えた後で「最終予想」を出そうと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
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この記事へのコメント
エイト・ストーリーズ、こんなに楽しんでプレイしていただけるなんて……本当に有り難うございます!
実は「九州壇氏さんの予想はどんなかんじかなー?」と毎日このブログをチェックして、鋭い考察にヒヤヒヤ(?)しながら見守っていました。最終予想楽しみにしています!
エイトストーリーズ、本当に楽しいです。
共通ルートの続きから書いてみる、というやり方は読者としては非常に面白くてありがたいのですが、書く側にとっては大変なところも多そうだなと感じています。
こうして楽しませていただけるのも、おかゆさん含めた作者の方々のおかげだなとしみじみ感じます。
いやあ、鋭いなんてとんでもない。個人的な印象を好き勝手に書かせていただき、申し訳ないです。
どうしたって「評論家ぶった物言い」になってしまいそうだと考えましたので、今回は特に「自分で許容できる表現をしよう」と肝に銘じているつもりです。もしも不快な表現があれば言っていただければ幸いです。
最終予想、早めに書きたいと思っています。実のところ、他の方の感想を全く見られない状態がつらくなってきたところですしw みなさんと交流できる時に期待しながら、もうひと頑張します。
このたびは元気の出るコメントをありがとうございました! 今後ともよろしくお願いします。