(ネタバレ注意)「北○芝居」を読みました。

今日もエイトストーリーズの感想を。5番目は、「北○芝居」です。実は、この作品だけは、作者さんが誰かわかってしまいましたw しかし、おそらくは多くの方もおわかり、ですよねw 以下、ネタバレ注意。














いやはや、パワー溢れる作品でした。開始から登場人物のテンションが高くて、何が始まったのかを理解するのに時間がかかりましたw
登場人物は3人。彼らは面白いフリーゲームを作ることを目的に話し合いをしていくのですが、一筋縄ではいきません。ハイテンションで突っ込みどころ満載のギャグが次々に飛び出します。しかし、その一方で彼らは随分と難しい議論を始めたりします。「こんなバカっぽいキャラクターに負けるなんて!」と思うこと必至です。
キャラクターがぶっ飛んでいる一方、彼らの語る意見には妙に強い説得力があったり。「Don’t think. Feel!」がよさそうな展開があったり、逆に頭を使って読まねばならないところがあったり。要は、とことんカオスなのですw そして、そのはちゃめちゃさがこの作品の醍醐味だと感じました。僕は途中までしか読めていませんが、これがどういうオチで終わるのかがすごく気になります。
では、作者として。
バカげた展開の一方で、この作者さんの知識量が半端ではないことがわかる文章がたくさんありました。中盤で日本語の「誤用」についてキャラクターが議論するのですがここらへんは特に力を見せつけられました。「この辺りは微妙なのよね」なんて表記、現状を本当によく知っていないと書けないですよね。こういう情報はどこから仕入れるんでしょうか。国語が苦手教科であった僕は、日本語の書き方に「流派がある」なんて全然知りませんでした。ここらへんは、純粋に勉強になりましたね。……教えてくれたのが「史」と「文」であるのが悔しいのですがw 
では、作者さん当てについて。
実は、この作品については作者が分かってしまったのです。それには、こういう事情がありました。
僕は、この作者さんのHPを覗くことがたびたびあるのですが、ある時よりそのトップページに和服姿の女の子の立ち絵が表示されるようになったのです。少しブスッとした様子であるその女の子には、「エイトストーリーズに登場する神風史殿」(だったかな?)との説明文が下についていました。これを見た時、不思議に思ったのものです。「エイトストーリーズの作品であれば、きりかさんの立ち絵があるじゃないか。それなのに、この説明文はどういう意味だ」と。
しかし、この作品を読んで謎は解けてしまいました。冒頭で突然、「神風史殿」との説明をされていた立ち絵が登場したのです。それが、「3D神風史」でした。ようやく合点がいった僕は、思わず「神風史殿キタ―――!」と叫んでしまいましたw
ネタバレするとまずいので作者さん名は書きません。しかし、「史殿」の件がなくても作者さんを当てられたと思いますw 代表作でも、ヒロインがボケで、主人公は基本的にツッコミ役でした。何よりも「馬鹿をやっちゃってるぜ!」という非常にユニークなノリが同じですよね。今回も期待以上の出来で、たいへん楽しませていただきました。ありがとうございました。
残りはあと3つ。次回は「恋はメビウス」を読みます。楽しむことを大切に少しずつ進めていきます。

ノベルゲーム感想一覧」へ
このブログについて」へ

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック