(ネタバレ注意)サウンドノベル「君だけに捧げる花」をプレイしました。

夜の冷え込みに負け、ついに暖房器具を使ってしまった九州壇氏です。太陽が出ている間はいいのですが、夜はコートを着ないと外に出られませんね……。
さて、本日もフリーゲームをプレイ。ケシゴミュさんの「君だけに捧げる花」という作品です。(リンク先は現在ないようです……)少しだけ古いものですが、今プレイしても全然問題ないと感じました。以下、ネタバレ注意です。














いきなり壮大にネタバレをしてしまいますと、これは「ヒロインが○○○しまう系」の物語です。よくある設定だと思いますが、九州壇氏は個人的にこういうストーリーが大好きなんですよねw ま、それはさておき、この作品で特にいいなと感じたのは大きく分けて2つです。まずは何と言っても、キャラクターが明確に書き分けられていることですね。いかにも女の子らしい菊島美奈、自己主張をしっかりする志野優衣、2人の主要人物は非常に分かりやすい性格をしています。最初は「ちょっとやりすぎなキャラ設定かも」と思いましたが、このくらいの方が読者も理解がしやすくて安心できるという部分はあるかもしれません。事実、キャラクターのやり取りにはかなり安定感があったし、自分もその技を盗みたいなと思いました。それからもうひとつは、分岐後の文章がかなり丁寧に書かれていることです。この物語には何度も分岐が出てきますが、その後の展開が毎回ちゃんと変わるんですよね。あまり意味がなさそうな選択肢でもしっかりその後が書かれていて、クスリとしてしまうところも多かったです。分岐ものを作るエネルギーがない僕としては、これだけで尊敬に値することでした。
逆に少し気になったのは、少しばかり展開が早いことでしょうか。前半は選択肢を含めて比較的丁寧に描写していただけに、後半の流れはやや唐突に感じました。どういうことがおこっているのか、とか、主人公や優衣が戸惑う様子をもう少し丁寧に描写してくれていれば、全然印象は違ったんじゃないかなと思います。
しかし総じて言えば、丁寧な作品だったと思います。登場人物は少ないし、時間もそれほどかからない。しかし、キャラクターの温かさを感じる物語でした。

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