(ネタバレ注意)サウンドノベル「終わりに見えた白い明日」をプレイしました。
急に寒くなって腹を壊しがちな九州壇氏です。そろそろ暖房器具の準備をしていかねばなりませんね。
さて、今日もノベルゲームのご紹介です。。。。「ReIce -second-」のkioさんによる「終わりに見えた白い明日」という作品です。僕としては非常に好みの作品でした。以前、同じ作者さんの「悲しみに二つの祝福を」もプレイしましたが、今回の方がより面白いと感じました。以下、ネタバレ注意です。
いやー、これはかなりいい作品でした。面白かったのはもちろんなんですが、それ以上に感心させられることが多かったです。
テーマは、「絶望に屈するな」ということだと思います。崩壊していく世界の中でも生き続けようとする登場人物たちのやり取りはかなり感動的でした。僕が一番好きな登場人物は主人公(権兵衛)ですね。壊れた部分を抱えている彼には、終始感情移入していました。
それから、忘れてはいけないのは物語に転がっている伏線のことです。読者が「ん? どういうこと?」と思うことが次々と起きるんですが、最終的にはそれも綺麗に消化されます。「悲しみに二つの祝福を」でも思ったことですが、この作者さんは伏線の作り方がお上手ですよね。こういう書き方は自分も大好きなので、多いに参考にさせていただこうと思います。一方で、伏線のためとは言えやや設定がご都合的かなー、いう気も少しだけ。まあ、それは僕が言えたことではありませんがw
そして、一番強く思ったのは、「よくこんなテーマで書ききれたな」ということです。設定自体はかなり重たいものですから、漠然と書いてしまえばものすごく暗い作品になったと思います。でも、描くものを絞るとか、キャラクターの明るさを生かすといった工夫のおかげで、物語の中に明るい雰囲気が流れているんですよね。おかげで、読んでいて退屈しませんでした。後半は一気にシリアスになり物語も大きく動くんですが、そこで見られる爆発力も前半の上手さのおかげだと思います。思うに、作者さんのやりたい事と読者が求めているものが上手くかみ合っている作品なんじゃないでしょうか。絵も綺麗ですしシナリオも安定しているので、どなたにもお勧めしたいと思います。
さて、ここから下は、完全に僕の戯言です。
この作品は僕にとってど真ん中ストライクでした。ただ気がかりなのは、自分もやってみたかった設定がそっくりそのままあったんですよね。具体的に言いますと、「新たに命が生まれないことで人類滅亡の危機にある」という状況です。僕の方は、中学生のときに「レベルE」という漫画を読んで「こういう人類滅亡ものをいつか書いてみたい」と考えたのですが、もうすでに他の方が書いていたのですね……。そういう気づきもあって、僕はこの作品に少し嫉妬をしてしまっているのですw 以前「NormalizeHumanCommunication」という作品を読んでも感じたことですが、全く新しいものをクリエイトすることって、まあまず無理なことですよね。ノベルゲームの先輩が制作した作品に触れることで、今の僕は少しばかりやる気がなくなってしまっていますw
しかし一方で。「どう料理するか」というところは人それぞれなんだとも思います。ですからまあ、パクリだと思われるのも承知で、自分が書きたいものを書いてみようかなと考えています。期待せずにお待ちくださいね。
物語なんて星の数ほどあるけれど、そんな世界でも細々と活動を続けられたらなー、と思う九州壇氏でした。
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さて、今日もノベルゲームのご紹介です。。。。「ReIce -second-」のkioさんによる「終わりに見えた白い明日」という作品です。僕としては非常に好みの作品でした。以前、同じ作者さんの「悲しみに二つの祝福を」もプレイしましたが、今回の方がより面白いと感じました。以下、ネタバレ注意です。
いやー、これはかなりいい作品でした。面白かったのはもちろんなんですが、それ以上に感心させられることが多かったです。
テーマは、「絶望に屈するな」ということだと思います。崩壊していく世界の中でも生き続けようとする登場人物たちのやり取りはかなり感動的でした。僕が一番好きな登場人物は主人公(権兵衛)ですね。壊れた部分を抱えている彼には、終始感情移入していました。
それから、忘れてはいけないのは物語に転がっている伏線のことです。読者が「ん? どういうこと?」と思うことが次々と起きるんですが、最終的にはそれも綺麗に消化されます。「悲しみに二つの祝福を」でも思ったことですが、この作者さんは伏線の作り方がお上手ですよね。こういう書き方は自分も大好きなので、多いに参考にさせていただこうと思います。一方で、伏線のためとは言えやや設定がご都合的かなー、いう気も少しだけ。まあ、それは僕が言えたことではありませんがw
そして、一番強く思ったのは、「よくこんなテーマで書ききれたな」ということです。設定自体はかなり重たいものですから、漠然と書いてしまえばものすごく暗い作品になったと思います。でも、描くものを絞るとか、キャラクターの明るさを生かすといった工夫のおかげで、物語の中に明るい雰囲気が流れているんですよね。おかげで、読んでいて退屈しませんでした。後半は一気にシリアスになり物語も大きく動くんですが、そこで見られる爆発力も前半の上手さのおかげだと思います。思うに、作者さんのやりたい事と読者が求めているものが上手くかみ合っている作品なんじゃないでしょうか。絵も綺麗ですしシナリオも安定しているので、どなたにもお勧めしたいと思います。
さて、ここから下は、完全に僕の戯言です。
この作品は僕にとってど真ん中ストライクでした。ただ気がかりなのは、自分もやってみたかった設定がそっくりそのままあったんですよね。具体的に言いますと、「新たに命が生まれないことで人類滅亡の危機にある」という状況です。僕の方は、中学生のときに「レベルE」という漫画を読んで「こういう人類滅亡ものをいつか書いてみたい」と考えたのですが、もうすでに他の方が書いていたのですね……。そういう気づきもあって、僕はこの作品に少し嫉妬をしてしまっているのですw 以前「NormalizeHumanCommunication」という作品を読んでも感じたことですが、全く新しいものをクリエイトすることって、まあまず無理なことですよね。ノベルゲームの先輩が制作した作品に触れることで、今の僕は少しばかりやる気がなくなってしまっていますw
しかし一方で。「どう料理するか」というところは人それぞれなんだとも思います。ですからまあ、パクリだと思われるのも承知で、自分が書きたいものを書いてみようかなと考えています。期待せずにお待ちくださいね。
物語なんて星の数ほどあるけれど、そんな世界でも細々と活動を続けられたらなー、と思う九州壇氏でした。
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