(ネタバレ注意!)サウンドノベル「ぶりっどもんすたぁ!」をプレイしました。

MISYU演劇団さん(http://biritennsaudala.blog47.fc2.com/)の「ぶりっどもんすたぁ!」をプレイさせていただきました。以下、ネタバレ注意でお願いします。













だいたい1時間ちょっとのゲームでしたが、終始暖かい雰囲気が流れている作品でした。まだまだ続編がある作品のようですが、これ単体でも十分楽しむことが出来ました。
主人公は中学1年生の女の子で、彼女の持つ悩みが話の中心に添えられています。読者からすれば些細な悩みに見えるかもしれないけれど、それは彼女にとっては切実なもので。そういう等身大な心理描写にはかなり共感できました。ラストもとても綺麗で、大切なことをふと思い出したような感覚になりました。

さて、文章についてなんですが。僕とてしては特にここに面白さを感じました。主人公は女子中学生で、自分の考えを上手く伝えられなくて悶々としているのですが。その心理描写に強い説得力があったと思うんですよね。これは、描写の丁寧さから来ているものだと思います。「○○だから、○○する」という行動理由を描き続けたおかげか、彼女には終始共感できました。
思うのですが、本当の女子中学生が書いたらこうはいかないと思うんですよね。がっつり主観が入っちゃうと、読者は置いてけぼりを食らう可能性があると思います。作者さん自身は多分「ジャバウォック」の方に近い方なんじゃないかなって僕は勝手に予想しているんですがw そんな風に、彼女と少し距離がある方が書いたからこそ、これだけの客観性と説得力が生まれたんだと思います。僕なんかは自分に近いキャラクターばかりを書いていたのですが、こういう客観性は大切にしなければなと勉強になりました。
絵がすごく綺麗な作品ですが、その文章もとても丁寧です。ガサツな僕としては「さすがに語ってくれすぎかな?」と感じる場面も少しあったのですが、しかし見習いたいと思ったところの方が多い作品でした。どんな方にもお勧めできるものだと思いますので、皆さんもプレイしてみてください。

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