(ネタバレ注意!)「ゆめいろの空へ」をプレイし終えて。
前々回のブログで取り上げた「ゆめいろの空へ」をプレイし終えました。コツコツ読む予定だったのですが、ラストは一気に読みきってしまいましたねw 僕は、かなり面白かったと思います。サウンドノベル製作者の先輩に、良いものを見せてもらえたな、というのが一番感じることですね。前回とは違い、ネタバレを多々含みますので、ご注意を。
まずは、「プレイヤー」として自分が感じたことを書きたいと思います。とにかく、最初から最後まで、爽やかで優しい物語だったと思います。腹のたつような登場人物は、ほとんど出てきませんでしたし。特に、人気者ロジータは確かにいいキャラしてますね。ヒロインキャラであるスピカも、見ていて微笑ましくなりました。
それと、忘れてはならないのは伏線の上手さでしょうか。大きく2つの伏線がありましたが、それぞれの謎が明らかになっていくタイミングが良くて、心地よかったです。おかげで、終盤はエンターキーを止められない自分がいましたw 爽やかですが、読み進めたくなる魅力もあったように思います。「ほのぼのゲーム」を求めているプレイヤーの方は、ぜひプレイすべきだと思います。
では次に、同じ「書き手」として感じたことを書きます。これは、結構冷めた見方で作品をとらえますので、「ゆめいろの空へ」のストーリーにはまり込んだ方は読まないほうがいいかもしれませんw それでも良いという方は、引き続きどうぞ。
この作品で、僕が一番上手いと思うのは、序盤、中盤の書き方です。実は、結構なテキスト量を読んでるんですが、スピカの変化を微笑ましい気持ちで見ているうちに、気づけば終盤になっているという感じでした。どこを読んでいても、それほど退屈を感じなかったように思います。(ただ、確かに「サラ」が登場するパートは書きにくそうな印象を受けましたし、若干エネルギー不足の気もします。「どういう意図でこのパートを書くのか」というのが、他のパートよりも見にくかったせいでしょうね。他のパートでは、スピカとロジータの力が強くてストーリーを引っ張っていますが、このパートではそれらが使いにくかったからかも。もしくは、「サラ」という登場人物の「命」を比較的従順なものとして使用することを、作者さん自身が白々しく感じていたせいかなと思ったり。どちらも、単なる僕の予想ですけどねw)
序盤、中盤の良さがなければ、終盤の回想があれほど威力を持つことはなかったはずですし、読者も盛り上がって読めなかっただろうと思います。物語を書いていると、どうしても「書きたいところ」にエネルギーが集中して、日常パートを面白くする努力はなかなかしないものだと思います。ですから、良いゲームを作りたいのであれば、このゲームの序盤、中盤をゆっくり読んでみると、結構勉強になると思います。僕は、無意識で読んでいたものをもう一度読み直すつもりですw
なんか言いたいことを言い過ぎた様な気もしますがw NaGISAさんなりの、「良いゲーム」の具体例を見せてもらえたのは、かなり良い経験でした。
実はこの作品は、ある個人的な理由で僕をかなり強く惹きつけてくれましたw それもあって、僕はめちゃくちゃ楽しめましたね。
新たな刺激をいただけたところで、今日も今から作品作りをしようと思います。
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まずは、「プレイヤー」として自分が感じたことを書きたいと思います。とにかく、最初から最後まで、爽やかで優しい物語だったと思います。腹のたつような登場人物は、ほとんど出てきませんでしたし。特に、人気者ロジータは確かにいいキャラしてますね。ヒロインキャラであるスピカも、見ていて微笑ましくなりました。
それと、忘れてはならないのは伏線の上手さでしょうか。大きく2つの伏線がありましたが、それぞれの謎が明らかになっていくタイミングが良くて、心地よかったです。おかげで、終盤はエンターキーを止められない自分がいましたw 爽やかですが、読み進めたくなる魅力もあったように思います。「ほのぼのゲーム」を求めているプレイヤーの方は、ぜひプレイすべきだと思います。
では次に、同じ「書き手」として感じたことを書きます。これは、結構冷めた見方で作品をとらえますので、「ゆめいろの空へ」のストーリーにはまり込んだ方は読まないほうがいいかもしれませんw それでも良いという方は、引き続きどうぞ。
この作品で、僕が一番上手いと思うのは、序盤、中盤の書き方です。実は、結構なテキスト量を読んでるんですが、スピカの変化を微笑ましい気持ちで見ているうちに、気づけば終盤になっているという感じでした。どこを読んでいても、それほど退屈を感じなかったように思います。(ただ、確かに「サラ」が登場するパートは書きにくそうな印象を受けましたし、若干エネルギー不足の気もします。「どういう意図でこのパートを書くのか」というのが、他のパートよりも見にくかったせいでしょうね。他のパートでは、スピカとロジータの力が強くてストーリーを引っ張っていますが、このパートではそれらが使いにくかったからかも。もしくは、「サラ」という登場人物の「命」を比較的従順なものとして使用することを、作者さん自身が白々しく感じていたせいかなと思ったり。どちらも、単なる僕の予想ですけどねw)
序盤、中盤の良さがなければ、終盤の回想があれほど威力を持つことはなかったはずですし、読者も盛り上がって読めなかっただろうと思います。物語を書いていると、どうしても「書きたいところ」にエネルギーが集中して、日常パートを面白くする努力はなかなかしないものだと思います。ですから、良いゲームを作りたいのであれば、このゲームの序盤、中盤をゆっくり読んでみると、結構勉強になると思います。僕は、無意識で読んでいたものをもう一度読み直すつもりですw
なんか言いたいことを言い過ぎた様な気もしますがw NaGISAさんなりの、「良いゲーム」の具体例を見せてもらえたのは、かなり良い経験でした。
実はこの作品は、ある個人的な理由で僕をかなり強く惹きつけてくれましたw それもあって、僕はめちゃくちゃ楽しめましたね。
新たな刺激をいただけたところで、今日も今から作品作りをしようと思います。
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この記事へのコメント
「ゆめいろの空へ」、楽しんでいただけましたでしょうか。
第7話は、おっしゃられる通り自分でも上手く組めたとは
言い難いと思ってますが、あれ以上の話も組めずに、あのまま
放置してしまいました(爆)。
理由を考えてみますに、あの話だけロジータが登場しないん
ですよね(登場以前はもちろん除く)。そのせいじゃないか
なと(笑)。
>NaGISAさんなりの、「良いゲーム」の具体例を見せてもらえたのは
具体例って事もないですが、「長い物語はこんな風に組んで
みたいな」というのを、少しは形にできたかな、などと
思っています。ちなみに、私の物語の書き方は、「必ず
頭から順に書く」です。そうする事で、作者も終盤には思い入れが
強くなりますし、序盤も投げやりに書く事がなくなりますから。
感想、大変力をいただきました。九州壇氏さんの次回作も、
一プレイヤーとして(レビュアーとして)楽しみにして
いますね。
わざわざNaGISAさんが書き込んで下さるとは思わず、大変恐縮しております。今更ながら、「ゆめいろの空へ」の制作、お疲れ様でした。記事にも書いておりますが、面白かったのはもちろんのこと、非常に勉強になりました。素晴らしいゲームを、ありがとうございます。
「サラ」のパートについては、自分の予想で好き勝手いってしまい、申し訳ありません。あのパートの展開がつまらなかったかというと、全然そんなことはないんですけど、「何となく書きにくそうだ」と感じたのが正直なところです。やはり、ロジータ不在のことが、書きにくさに繋がったのでしょうかね。改めて、彼女のキャラクターの良さに脱帽ですw
「頭から順に書く」というのは、確かラジオでもおっしゃっておられましたよね? 思い入れが強くなる、と言うのは確かにありそうです。僕は、書きたいところから書くのが自分にとってしっくりくるように思っていたのですが、次回作はじっくり頭から書くのも試してみようと思います。
サウンドノベル製作者の先輩が素晴らしい作品を作られたことで、僕のほうは少しだけ公開しづらく思う気持ちもありますがw 自分らしい作品を、自分らしく作れたらと思っております。同じサウンドノベル製作者として、どうぞ今後もよろしくお願いいたします。
コメント、ありがとうございました。