僕が好きだったサウンドノベル。(上) (ネタバレ注意)

最近書くことが少なくて面白みがないですね。 何かないかと探してみると、結局過去に戻るしかないわけでw 今日は僕が好きだったサウンドノベルをご紹介します。興味のない方、申し訳ありません。サウンドノベル愛好者しか楽しくないかも。
 九州壇氏はそこそこの数のフリーゲームをプレイしてきました。レビューサイトが作れるほどにはしていないのですが、有名なものはそれなりにやっていると思います。その上でまずいっておきたいのは、「フリーゲームはどれも面白い」ということ。無料であるが故に粗さも目立つのですが、その粗さから作者さんがどんな方かを想像しやすいのです。どうしてこういう作品を作りたいと思ったのか、というのを考えるとなんとなく見えてきますよね。サウンドノベルを作るというのはかなり根気のいることですから、作者さんの中には何か強い感情や動機があると思うのです。「この人は他人の悪口を言うのがとても嫌いなんだろう」とか「このシーンはこの人が実際に経験したことなのだろう」とかいった推測を働かせてみると、フリーゲームをより一層楽しめます。もちろん、僕の理解が追いつかない作品も多々あるのですが。フリーゲームはアマの方が作ったものですが、それだからこその面白さがあると思います。
さて、かく言う九州壇氏も、自分の中でのランキングがありますので、そのベスト5をご紹介していきます。最初に、今回のランキングには入っていないけれどかなり好きな作品をいくつかあげておきます。僕がなかなか楽しめて、かつ皆さんにお勧めできるものとしては「ヒトナツの夢」、「夏夢海詩」、「Moonlight Blue」、「マホウツカイ」や「悲願花」とかですかね。渋いところをついていいなら「カレイドスコープ」や「茜街奇譚」もいいです。RPGツクールのものを入れるなら「B.B.ライダー」も良かったです。ただ、この種のランキングはどういう基準で順位をつけるのかということでかなり変わってきますよね。そういうわけで、今回は「今でも印象に残っているゲーム」の順番をつけました。ネタバレは満載ですので、嫌な方は作品の題名を見たところで引き返してください。また、九州壇氏は自他共に認める変人ですのであまり参考にならないかもしれません。それでもよければ、見てやってください。



第五位
「call angel voice」
 これは僕が時々ブログでもコメントさせていただいている作品ですね。僕が初めてやったノベルゲームということもあり、かなり親しみを覚えている作品の一つです。
この作品、病院を舞台にしながらもお化けなんかも出てきます。僕はそれほど気になりませんでしたが、見ようによってはかなりご都合主義かもしれません。話自体も王道と言えば王道です。
ただ、その雰囲気がいいんですよね。悲しげで、それでいて温かい。作者さんの文体にも一因があるでしょうし、選曲もかなりいいです。綺麗なプロの技、ではなく、泥臭いアマの力強さ、がこの作品の売りではないでしょうか。



第四位
「ナルキッソス」
ノベルゲームを知っている方なら誰でも名前を知っているのではないでしょうか。ミーハーではありたくないと考えている九州壇氏ですが、これはなかなかよい作品でした。先ほどの「call angel voice」と同じく病院を舞台としていますが、正反対の性質を持つ作品だと感じています。即ち、綺麗なプロの技が光る作品です。事実、作者さんは物書きの方のようですし。
「死」を扱った作品はかなり見られるんですが、この作品の「死」は他のどの作品と比べても重たいです。僕らの望む安易な救いなど見せてはくれません。しかしだからこそ、この作品には高い価値があるのだと思うし、僕も強烈に惹きつけられたのだと思います。僕らは普段、死というものを見ないようにしている。それは、僕らが生き続けていく上ではどうしようもないことかもしれないとも思います。いつもいつも死ぬことばかり考えては生きていられませんし。しかし一方で、死を決定付けられた人々がどれほどの悲しみを背負わねばならないのか。この作品を終えた日は物思いに耽ってしまいました。
この作品も、かなり賛否両論がありそうです。題材として取り上げているものがデリケートですから、それは仕方がないでしょう。僕はかなり良い作品だと思っています。

三位以降は次回ご紹介します。

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